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050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)

大野市-勝原スキー場駐車場(駐車・泊)-シャクナゲ平-荒島岳(往復)

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_1831257.jpg3連休を利用して日本百名山の一つである福井県の『荒島岳』に登ってきました。曇り空の下、暑さと湿度と急登の連続で疲労困憊になり、ヘロヘロの状態で下山しました。汗はかいても蒸発しないので体温は下がらず、さらに汗が出るという繰り返しで、最近の山では一番汗をかいたと思います。お酢ポカリがもう一本あったほうがよかったかもしれません。ほぼ同じくらいに登り始めて、ほぼ同じペースで登っていた夫婦連れのご主人は、尾根に出てからへたり込んで、山頂ではひっくり返っていました。たぶん熱中症に近い状態と思われ、無事に下山されたのかちょっと心配です。私も最初は「何で曇ってんねん。晴れたらええのにな」とか言ってましたが、晴れて直射日光に焼かれてたら、さらに疲労倍増で撤退してかもしれません。暑い時期にはかなりきつい山と言えると思います。

また、前日下見に行った時に『岩崎元郎』のツアー80人が来る、と言う情報を聞いて山を変えようかとも思いましたが、せっかくなので早起きしてオッサンの来る前に登ってしまうことにしました。幸い出会ったのは下山中でしたが、他の登山者のことを考えない大人数パーティーには、頭に来るとともに呆れてしまいました。あれはほんま、迷惑でっせ。

曇りでよかった荒島岳

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_17502478.jpg オッサンが6時半頃に出発するらしいということだったので、4時起き5時半出発にしました。天気は前日の晴れとは打って変わってどんよりとした曇り空でした。ほぼ予定通り5時半前に駐車場を後にしました。登山口は一応トイレの右側で、広いゲレンデを登っていきます。最初は木材のチップが撒かれてありクッションよく歩けましたが、途中からはセメントの急な舗装路を登ることになり、ここでまず疲れます。このゲレンデは、日差しを遮る物がないため、朝早い時間帯に登らないと暑さでしんどいと思われます。セメント舗装は駐車場から見えている所までで、そこからはガレた道になります。何度かジグザグを繰り返すと、リフト降り場が見えてきます。もうこの時点で汗びっしょりになり、これから先が思いやられます。

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_17524247.jpg このリフト降り場の先が本当の登山口になり、そこから山道が始まります。最初、道は赤土で滑りやすく、注意が必要です。その後、ブナの原生林の中に入り、根っ子の階段状の道になります。ブナの大木は見事でしたが、暑さでほとんど景色をみる余裕はありませんでした。所々道が崩れるのを防ぐため人工的な階段が作ってあり、この段差がかなり高いのでなるべくステップを見つけて小さい段差で登るようにしたほうが良さそうです。一旦下ってからシャクナゲ平への登りになり、ここも階段が多いのであせらずに登りましょう。上が見えてきたらシャクナゲ平に出ます。ここは中出から小荒島岳を経るルートとの合流点になっており、右へ道をとると小荒島岳に登ることができます。荒島岳の展望が良いらしいので、体力的に余裕があれば往復してもいいと思います。私はもちろんパスしましたが(汗)

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_17563970.jpg ここから左へ道をとり、少し下ると左開ルートの分岐があり、さらに下ってから通称「もちが壁」の登りが始まります。ロープ・鎖・はしご(階段)などがあり、難しい所はありませんが対向する時には注意が必要です。ここを登り切るとササ道になり山頂はすぐかと思いましたが、ここからがまた長かった。結構アップダウンがあり、また見えているのでさらにしんどく感じます。それでも何とか頑張ってケルンが見えてきたら山頂です。到着時刻は9時26分で、約4時間の苦しい山道でした。「あ~、疲れた!」今回はこれだけでしょうか(苦笑)

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_1759839.jpg 山頂は開けていて展望は良さそうでしたが、曇り空と湿度のせいか、ほとんど遠くの山は見ることができませんでした。空気が澄んでたら白山なんかきれいに見えるんでしょうけど。曇っていて風もあったので、山頂はかなり涼しく疲れもやや回復しました。花は山頂の南斜面に多く、フウロソウ・シモツケ・クガイソウ・アザミなど(と思われる花)が咲いていました。弁当にはあまりに早いので(食欲もありませんでしたが)食事はとらず、すぐに下ることにしました。

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_15145658.jpg オッサンにはこの下りで出会いました。もちが壁の階段で、それらしき顔が下にチラッと見え、結構ぞろぞろ登ってくるな~、こいつらかなと思っていると、多分案内役の一人が「岩崎さ~ん、4人降りますからちょっと止まってください」と叫びました。「やっぱり(笑)」 分かっていながらすれ違う時に「岩崎さんですよね」と言って写真を撮りました。左はそのときの画像です。ここで止まってくれたのは非常にラッキーで、おっさんが止まってるから誰も文句言わんし、一気にすれ違うことができました。こんなの待ってたら、ほんま日が暮れるで。何十人も並んで山登りするなよな。

050717 荒島岳 (奥越地域・1523m/福井県)_d0036883_1745887.jpg 後は元来た道を下るだけですが、疲れているので長かった。そして、思った以上に下りが急で「よく登ったな」と思いながら下りました。つま先もちょっと痛んできたので、最後のゲレンデのセメントは後ろ向きに下りました。こんな事するのはいつ以来かな(苦笑) それでも何とか12時31分に駐車場に戻ることができました。ほんまに、今回は疲れました。一年に一度くらいはこういう山登りもあってもいいかと思いますが(山を甘く見ないために)、何度もあったらいやになってしまうかもしれませんね。この時期の山登りには気をつけよう、という教訓にはなりました。
by th6969 | 2005-07-17 23:12 | 山歩き